【A/G比】人間ドッグに詳しくなるシリーズ
こんばんは。何とかブログ3日目、、、続いております!
文系出身のはずなのに文章力が皆無な私、、、仕事の報告書を書くのも苦労しております、、、(;´д`)「トホホ
こうしてブログを書くことを通じて、保健師としての知識も文章力も実につけたいなあ
さてさて今日はA/G比に関して掘り下げていきたいと思います。
肝機能の指標として用いられるA/G比。
アルファベット2文字で見ただけでは何も伝わってきませんね。
早速説明していきます。
A/G比とは血液中のアルブミンとグロブリンの量の比率を表す指標のことです。
アルブミンもグロブリンも血液中に存在するタンパク質のことです。
血液中には100種類以上のたんぱく質が存在していますが、そのほとんどがアルブミンとグロブリンで構成されています。
それぞれもう詳しく見ていきましょう。
アルブミンとは主に肝臓で作られるたんぱく質で、血液中に存在するたんぱく質の中で血管中に水を保持するのが主な役割です。血液中の水分量を調整することで、血管内の浸透圧を維持したり、血管内の物質の運搬や保持を担っています。
グロブリンとは数百種類もの、血液中のタンパクの総称であり、その多くは肝臓で産生されます。グロブリンの役割は主に、細菌やウイルスから身体を守る免疫機能において重要な役割を果たしています。
健康の人の場合、アルブミンが2/3、グロブリンが1/3という割合が保たれています。何らかの病気が生じるとこれらのバランスが崩れ、高値となるか低値になるかである程度の原因を予測することが出来ます。
A/G比の基準値は1.2~2.0です。
(検査を実施する医療機関によって基準値は異なります)
異常の多くは、アルブミンの減少もしくはグロブリンの増加だと言われており、双方とも低値となります。
毎年300人程度のドッグ結果を見ていますが、軽度異常や経過観察となる人の多くは高値で異常となっています。
高値となった場合、他の肝機能項目も異常値が出ている場合は精密検査をした方が良いかと思いますが、A/G比だけが異常値の場合には経過観察でよいでしょう。
アルブミンの減少の原因は以下のようなものが挙げられます。
・肝硬変や肝臓がんにより肝機能が低下しアルブミンが正常に作り出されない
・食事量が減少し栄養状態が悪い
・腎機能の低下によりアルブミンが尿として排出されてしまっている
(ネフローゼ症候群)
アルブミンは血液検査項目に含まれていることが多く、低値かどうか単体で確認することが出来ます。
アルブミンの基準値は3.9g/㎗とされており、これより少ない場合はアルブミンの減少が考えられます。
次にグロブリンが増加する要因を見ていきましょう
・多発性骨髄腫
・膠原病
・慢性肝炎
・肝硬変
多発性骨髄腫と膠原病は免疫グロブリンが過剰に産生される病気であり、肝炎や肝硬変でも免疫細胞は増加します。
まとめ
A/G比が高値の場合、他の肝機能の項目に異常がなければ経過観察
低値の場合は上記の疾患の可能性を考え精密検査を推奨
読んでくださりありがとうございました^^